飛距離の標準を知り冷静なショット

こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は「飛距離の標準を知り冷静なショット」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。

飛距離はスコアが良くなるためのポテンシャルですが案外スコアに直結していないので、それを念頭に100切り作戦を見てみましょう。
例えば、平均スコアが115のゴルファーが飛距離を20y伸ばしたら。。。
スコアは何打、縮まると思いますか?

(続きはビデオにて)

■スコアが縮まるのは「2.7」打

平均スコアが115のゴルファーが飛距離を20y伸ばしたらスコアは2.7縮まるとする、飛距離とスコアの関係の統計をマーク・ブロディ氏が出しています。

ちなみにツアープレーヤーでは20yで「0.8打」です。
案外、飛距離はスコアに直結していないことがわかります。

確かにスコアが悪いほど飛んだほうがスコアが良くなるには良くなりますが、絶対的な数字としては思ったほど飛距離はスコアに結びついていません。
そして、一般男性のドライバーの平均飛距離は200yとなっていますが、シニアクラスだけの平均は180yです。

また、ハンデと飛距離の統計をディブ・ペルツ氏が出していて、ハンデ20以上で175y、ハンデゼロで245yです。
これらの数字を見る限り飛距離は180y前後で良いので、まずはフェアウェイにボールを置こうとすれば100切り作戦としては上々となります。
そこで、ドライバーショットでフェアウェイにボールを置く確率をアップするために、やると良い3つのことがあります。
 
 (1) 下半身は目一杯使う

 (2) ティーアップの高さはフェース面からボールがボール半個分出る高さ

 (3) 朝一のティーショットは低く出してトップさせるつもり

■下半身は目一杯使う

まずは(1) の「下半身は目一杯使う」について見てみましよう。
これは意外に思われるかもしれませんが、下半身をしっかり使うことはボールを飛ばすだけではなく、ボールをフェアウェイに残すためにも効果的です。
飛ばさないでチョコンと打てば良いと思ってしまうと、下半身が止まって手が余計な動きをしてしまうことでミスも多くなります。

例えば、ひっかけ。
ダウンスイングで下半身が止まると、手元が詰まってフェースが閉じてしまいます。
出球の方向はボールヒットでのフェースの向きにかなり依存していて、ドライバーなら約80%、アイアンではだいたい75%フェースの向きに依存します。

そのため、フェースが閉じてターゲットよりも左を向いてボールヒットしたならボールは左に飛び出します。
また、左足あがりで左にひっかけやすいのは、登りのために脚が止まるからです。

さらには脚が止まるとクラブがリリースされるため、早いタイミングでリリースされることですくい打ちとなりダフリやすくなります。

左足あがりはボールの手前にスペースがあるのでダフりにくく感じますが、実は本質的にはダフりやすい状況で、しかもダフるとヘッドが抜けずその影響はかなり大きくなります。

また、リリースが早いほどボールヒットでの加速度は小さくなるため、当たり負けしやすくボールヒットでフェースの向きが変化して思った以上に曲がります。

そこで、下半身をしっかり使うことで、手が余計な動きをしなくなってきます。
手は脚よりも自由度が大きいため、簡単に無駄な動きを行いやすいものです。
まさに手ならいろいろなところにクラブを運ぶことができますが、逆にそれがスイングを難しくしています。

しかし、脚はゴルフの前傾したセットアップでは動きの自由度は小さく、決まり切った動きを行いやすくなります。
そのため、「下半身は目一杯使う」ことを必死にやろうとすれば、そこそこフェアウェイにボールを置くことができ、しかも飛距離も手に入れることができます。

■ボールヒットに向かう脚の動き

ところで脚を使えと言われても、どうすれば良いのか分かっていなければ使ったつもりでも無駄な使い方になります。

ボールヒットに向かっては、左足母指球の少し後ろで地面を蹴りながら、左脚を長くすることで左のお尻を左後ろポケット方向へ押しこむと同時に両腿をキュッと締めます。

左脚を伸ばす方向さえ良ければこの左脚を伸ばしながら両腿をキュッと締める動きで、腰はセットアップでの前傾角度を保ったまま急速に左ターンします。

このイメージを抱きながらセットアップに入って、全身が左脚になったつもりで脚を目一杯使ってショットすれば、フェアウェイにボールを置くことができます。

■安全に飛距離を確保する

飛距離は180yぐらいでも良いとは言っても、それを安全に安定して出せなければやはりスコアはまとまりません。

ドライバーショットではボールは踵の延長線ぐらいにティーアップすれば、アッパー軌道での高い打ち出し角度と少ないバックスピンでボールを安全に飛ばせます。

最大にボールが飛ぶ状態をシミュレーションした結果、ヘッドスピード40m/sなら打ち出し角度25度前後、バックスピン1500回転/分となっています。

ところが、平均的には打ち出し角度は13度前後でバックスピンは2300回転以上となっていて、随分理想とはかけ離れています。

そのため、高打ち出し、低バックスピンを狙うことで飛距離は伸びます。
そこで、ドライバーショットでのボール位置が、安全に飛ばすためには重要となります。
背骨の前側には重い内臓と両腕とクラブがあり、お腹が向いた方向へ重心が移動します。
左にターンすればするほど、重心は左に移動します。

そして、ヘッドの最下点は重心位置にきやすいので、ドライバーのノーマルショットではボールの少し手前に重心がある状態でボールヒットさせます。
また、左脚を縦に蹴ることによる腰が45度左を向いた平均的なボールヒットでは、重心が左足母指球の少し後ろより15cm手前辺りに移動しています。
そのため、ドライバーショットでは左踵辺りにティーアップすれば、ちょうど良い上昇軌道でのボールヒットとなります。

■ティーアップの適切な高さとは

次に(2) の「ティーアップの高さはフェース面からボールがボール半個分出る高さ」について見てみましょう。
フェース面からボールがボール半個分出ることが、ティーアップする高さの標準となります。

高打ち出し、低バックスピンを狙うなら、ティーは高いほうが良いのですが、それほど単純ではありません。
ゴルフマガジンの中に、ティーアップの高さと飛距離の関係をハンデごとに調査した結果があります。
それを見ると、ハンデにあまり関係なく、先程お伝えした標準の高さよりもティーを高くしたほうが平均で3yぐらい飛ぶとなっています。

ただしこれはティーを高くした直後のショットだけでの統計なので、実際には高いままのティーアップが単純に良い結果を生むわけではありません。

普段すくい打ち傾向で高すぎるままのティーアップでずっと打っていると、すくい打ちがより悪化して曲がりやすくなりさらに飛ばなくなります。

ここで100切りのためには、飛ぶことよりも曲がらないことのほうが重要ですから、ハイティー過ぎないようにしたいものです。
ただし、ドラコンホールでフェアウェイが広いなら、そのときだけティーを高くして飛ばしにいきましょう。

■トップさせるつもりでのご利益

そしてもうひとつ(3) の「朝一のティーショットは低く出してトップさせるつもり」について見てみましょう。
このヘッドを高めにセットしておいてフォローを低く出してトップさせるつもりになることで、すくい打ちを防止できます。
そして、本当にトップしてしまうことは稀です。

と言うのも、ほとんどの場合すくい打とうとすることで、ダフリやすくダフリそうに感じると起きあがるなどして激しいトップでチョロにもなります。

さらにすくい打ちではヘッドが減速傾向でボールヒットするため、当たり負けが大きくなります。
当たり負けになるほどヘッドスピードの割にはボール初速はあがらず、さらにフェースの向きも変わりやすくなりボールは曲がります。

そんなダフリやチョロや飛ばず曲がるショットよりは、曲がりなしのトップを狙うことで方向性だけでも手に入れましょう。
そして、先程お伝えしたように、本当にトップさせようとして一発でトップすることはまずありません。

安心して本当にヘッドを高めにセットしておいて、フォローを低く出すことでトップを狙ってショットしてみましょう。
まず、練習場でやってみると一発でトップできることは稀だと実感できます。

ときどき単にトップさせてみましょうと言うと、アッパー軌道にしてヘッドを高く抜けさせてトップを狙う方がみえますが、これはさらにすくい打ちを行うことになるのでNOです。
ヘッドを高めにセットしておいて、フォローを低く出すことでトップを狙ってください。

■すくい打ちとは

ところで、すくい打ちとは、ヘッドが減速しながら上昇軌道でボールヒットすることです。
同じ上昇軌道でも、ヘッドが加速しているなら問題はなく、形はすくっているのと同じでもすくい打っているとは表現しません。

そして、すくい打ちではヘッドがボールに当たったときに当たり負けしやすく、その当たり負けが原因でボールは曲がりやすく飛ばなくなります。
ハイティーは高打ち出し低バックスピンで飛ぶボールを打ち出すために有効ですが、すくい打ち状態では逆効果となります。

すくい打ち防止は、フェース面からボールがボール半個分出る高さと、ヘッドのセットを高めにしてフォローを低く出すことでトップさせるつもりです。
安全に180yを確保できる作戦で100をバンバン切って、楽しいゴルフを満喫しましょう。

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