地面反力、最大の誤り
地面反力が使えない、よくある最大の原因は、
ダウンスイングで左脚に乗ろうとする意識です。
では、どんなことに意識を向けてダウンスイングすると
よいのかというと。。。
蹴りながら落下
それは、蹴りながら落下することです。
トップからスタンス中央へ落下しようとして落下をはじめると、
スタンス中央という意識から両脚で地面を捉える体勢に入ります。
そして、左脚がドカンと地面に落ちる前にしっかり蹴っていることで、
左脚はまだ体重を支える必要がない状態で蹴ることができます。
まさに、宙に浮いている体に対してターンさせる力を加えることで、
体は素早く軽くクルッと回転できます。
この一連の動きは左脚がバネになった意識だとうまくできます。
縄跳びは誰でもやったことがあると思いますが、
まさに縄跳びで脚を蹴りながら着地して
脚をバネのようにして飛びあがるときと同じ感じです。
「伸張短縮サイクル」とは
このバネのように体のパーツを使うときの、
筋肉の使い方は「伸張短縮サイクル」です。
「伸張短縮サイクル」では、
収縮しようとしている筋肉が外からの力で伸ばされることで、
脊髄反射でさらに強く収縮します。
そうすると、自分の意思で収縮する力よりも大きな力が発揮されて、
筋肉が骨につながるところにある筋肉よりも硬い腱までも伸ばされます。
筋肉と腱が伸ばされて大きくしなりのエネルギーをタメて、
それが一気に解放される動きが「伸張短縮サイクル」です。
左脚は地面に落下した瞬間に地面から押されます。
その前から左脚で地面を蹴ろうとしていれば、
まさに左脚には「伸張短縮サイクル」での
爆発的な力が発揮されます。
ここで、左脚を蹴る方向は振り出し後方斜45度ぐらいで、
前傾している骨盤の傾き分だけ上を向いている左後ろポケット方向です。
そして、左脚は振り出し後方に向かって蹴っていることで、
右脚では右に倒れないように姿勢制御が働き、
右脚では左脚の蹴りの力を受け止めようとする動きを誘発します。
右脚は自分では何かしようとしなくても、
姿勢制御の働きで勝手に左脚の蹴りのパワーを受け止めてくれます。
そうすると、右脚にも「伸張短縮サイクル」が発生します。
ここで、右脚で勝手に発生する左脚の蹴りの力に耐える力の方向は、
振り出し方向である左になります。
左脚は振り出し後方斜45度ぐらいで右脚は振り出し方向ですから、
まさに左右の脚の蹴りの力で腰は鋭く左ターンすることになります。
バックスイングも重要
ここで、自然に落下しやすくなるコツは
バックスイングでの右脚にあります。
バックスイングで右腰にフックがあって、
それにぶらさがる感じで左サイドを重りにして
右脚で体を支えると、重力で右ターンします。
そうすると、クラブや腕とか重いお腹が右に移動していることで、
右脚には体重の多くがかかります。
このようにトップで右脚で素直に地面を支えていれば、
ダウンスイング開始では右脚の力をスッと抜いて
スタンス中央へ落下しやすくなります。
右脚で腰をターンさせようとしてねじるとか
その他の余計な力を使っていないほど、素早く落下できます。
右脚の力を抜いてスタンス中央へ落下しはじめたことを感じながら
左脚をバネにしようとすれば、
地面反力を存分に使ってボールを遠くまで飛ばせます。
左に乗ろうとする問題
ところで、ダウンスイングでは左に乗りましょうと
言われたりします。
しかし、その意識では楽に地面反力を使うことはできません。
その理由は乗ろうとする意識では
「短縮性収縮」的な使い方になるからです。
「短縮性収縮」とは、自らの意思で
筋肉を収縮させながら短くする動きです。
まさに、大脳からの命令で筋肉をがんばって収縮させているときが、
「短縮性収縮」となります。
ダウンスイングで左に乗ろうとすると、
左脚で体を支えることができるタイミングまで
左脚では地面に対して力を出そうとしなくなります。
まさに、左脚で体重を支えてから
「短縮性収縮」で左脚を蹴ろうとすることになります。
ここで、「伸張短縮サイクル」では
「短縮性収縮」よりも桁違いの大きな力を発揮できます。
そうなると、左脚に乗ってから蹴ることは、
体重を支えなければならない力に加えて
「短縮性収縮」での低レベルの力の発揮になります。
そのため、左脚に乗ってから蹴る意識では、
腰をターンさせるためにはかなりがんばる意識が必要となります。
さらに、左に乗ろうとすると、
ほぼ確実に左に移動し過ぎになって、
振り出し後方斜45度ではなく真上ぐらいに蹴ってしまいます。
それでは、左脚を蹴っても腰はターンしてくれません。
バックスイングでの問題
そして、 バックスイングでは右に乗りましょうと言われたりしますが、
これも ダウンスイングでの問題をさらに深刻化します。
バックスイングで右脚に乗ろうとすると、
体全体を右にシフトさせる動きになります。
上半身が右に大きく倒れ、右脚まで右に倒れたりもします。
そして、右に大きく傾いた状態のトップから左脚に乗ろうとすると、
今度は左に大きくスライドする動きになります。
そうすると、動き出したものはすぐには止まれない慣性力で、
ダウンスイングではさらに左に大きくシフトすることになります。
呼吸
また、呼吸は落下のパワーを自然に発揮できるためにはかなり重要です。
息をフッと吐きながら落下です。
正しくグリップエンドを落下する体重で引っ張りながら、
この呼吸をしっかり強くフッと吐くほど飛距離を伸ばせます。
息の吐き方次第で10yや20yぐらい簡単に飛距離が伸びますから、
トライしてみましょう。
