こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は「トップが浅いなら左足の力感ゼロ」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
バックスイング開始で左股関節から先の左足全体の力をゼロにすると、バックスイングが劇的に楽で簡単でトップが深くなり、さらに動きの再現性も良いものになります。
そもそもスイングでは脚を使ったほうが、手の動きよりも簡単で再現性も高く、よりパワフルにショットできます。
手を使うとバックスイングを見ただけでも、色々なところにクラブを運べます。
手の自由度が大きいことが、逆にゴルフにとっては仇になっています。なぜか?
(続きはビデオにて)
脚だとかなり色々動かそうとしても、バックスイングでクラブを運べる範囲は限定的です。
脚の自由度が小さいことが、むしろ動きを簡単にしてくれています。
ゴルフは、案外、体の可動域を必要としていません。
階段を一段あがってバックスイング。
もう一段階段をあがればボールヒットです。
正に、バックスイングでは階段を一段登るだけの下半身の稼働域を使い切ればトップまで楽に動くことができます。
バックスイングでは右足の母指球の少し後ろで地面を踏んで、右脚を伸ばすことで右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
階段1段分登ればトップです。
股関節の内旋可動域は平均的には40度、膝関節は内旋で30度なので足したら脚全体で70度内旋できます。
しかも、ゴルフでは階段を登るよりも股関節も伸び切らず、股関節の内旋角度も階段を登る程度ですからむしろ楽な範囲での動きです。
そして、もう一段階段をあがれば、ボールヒットです。
ボールヒットでは腰から体幹は一体となって、だいたい45度程度左にターンした形です。
腰も胸もボールに向いてボールヒットと言われることもありますが、これはしなりを無視している間違った動きです。
しなりができてまさにしなり戻り始めた直後で、まだまだヘッドを加速してボールに強く押し付けられるタイミングでヒットです。
このときも、左脚が必要とする可動域は、階段1段登る程度となります。
ところで、脚を伸ばすと起きあがると勘違いされることは多いです。
しかし、それは伸ばす方向が間違っているからです。
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込む方向へ脚を伸ばすなら、いくらしっかり脚を伸ばしてもトップでは頭の高さはセットアップと変わりません。
それはボールヒットでの左脚でも同じです。
上半身もトップまでは可動域はそれほど使いません。
手首が親指側に折れるコックを曲げて、脚を使い切ったときのヘッドの勢いで右肘が曲げさせられたらトップです。
そこから、体の回転でヘッドが置いていかれてコックが右手甲側へ折れるヒンジに変わり、ボールヒットではヒンジが解放されるだけです。
ゴルフは全身をまとめて考えると可動域が必要に見えますが、実は下半身と上半身を分けて見てみたらそれぞれはたいして可動域を必要としていません。
ところが、脚を使わず手で色々動かそうとすると、動きは複雑になり可動域も必要になってしまいます。
そこで、バックスイングで右脚を伸ばす動きにプラスして、左脚を左股関節から先の力をゼロにしてみましょう。
右脚を伸ばすことで腰の右サイドは右斜め上にあがってきます。
左腰を右斜め下に落とせば、背骨を中心に体幹がセットアップでの前傾角度を維持して右にターンします。
その左腰を右斜め下である右足つま先方向へ落とす原動力が、重りとしての左脚です。
正に、バックスイング開始で右脚を伸ばし始めると同時に、左脚は左股関節から先の力を全部抜いてゼロにすれば、楽々トップまで動けます。
ゴルフのスイングでトップが浅い場合、体が硬いことが原因となっているケースは本当に希です。
バックスイングで下半身を使っていなかったり、上半身の力を使って逆に左肩などが硬くなったりしていることがトップが浅い主な要因です。
右脚は伸ばし、左脚は力をゼロにして重りとして使って、まずは下半身を楽に使って深いトップを手に入れましょう。
よく飛ばしたいなら下半身と上半身の捻転差を大きくすると言われます。
そして、捻転差を大きくつくろうとしてバックスイングでは下半身を固定して、体幹を右に捻る動きでトップまで持ってこようとします。
しかし、これでは体幹が緩んでしまいます。
捻るためには、力を抜かなければなりません。
しかも、体幹を捻る可動域は年齢と共に急激に低下します。
さらに、お腹の後ろ側の腰椎はそもそも捻じれない構造で、腰椎全体の捻転可動域は5度程度です。
体幹を捻ろうとすると、本来捻じれない構造の腰椎を捻ろうとすることになり、腰への負担が大きくなるばかりか、捻るための無駄な努力が必要となります。
そして、ゴルフのスイングでは下半身の動きと体幹を連動させて、下半身で肩甲骨をスライドさせることでしなって、そのしなり戻りでボールを飛ばします。
ところが、本来硬い一枚の板とすべき体幹を捻るために緩めてしまっていては、下半身の動きを肩甲骨まで伝えることはできず、しなりが少ないスイングとなります。
それでは、ボールは飛ぶはずはありません。
がんばって体幹を捻ったトップを作ったのに、ボールは飛ばないなんて悲しいです。
スタンスの幅に連動して、股関節がたくさん入る分、
脚を伸ばしたときの腰の回転角度は大きくなります。
スタンスの幅を腰の幅程度にして右膝が伸びきるまで伸ばしたら、手元は腰の高さで腰は45度ぐらい右にターンします。
ドライバーショットで肩幅以上にスタンスを広げると、右膝が伸びきるまで伸ばしたら、手元は胸の高さ辺りで50度ぐらい右にターンしています。
普段スイングしていると案外気づかないものですが、脚を使い切ったときのヘッドの勢いはかなり大きいものです。
ヘッドが当たるところにキャディーバックなどヘッドが当たっても大丈夫なものを置いてバックスイングしてみると、かなりの勢いでヘッドが当たります。
腰幅程度でもかなりのヘッドの勢いがありますから、それを感じるようにすればドライバーショットでも脚とコックとヘッドの勢いだけで深いトップまであがることができます。
ところが、手でクラブをあげていると、ヘッドの勢いを感じることはできません。
脚を使って体幹をターンさせその先にある
腕とクラブが体幹の前傾角度に従っって回転することで、
コンパクトな動きに感じてもヘッドは大きく動きます。
ゴルフは体の動きはできるだけコンパクトにしながら、ヘッドをたくさん動かすほど精度を保ってボールを遠くまで飛ばせます。
そのためには、クラブの近くである手ではなく、下半身をターンさせるようにすれば脚をちょっと伸ばすだけでヘッドは大きく動いてくれます。
下半身の動きを最大に引き出してヘッドの勢いを上手く使うためには、上半身でも意識すると良いことがあります。
それは、セットアップから左肩と手首の余計な力を可能な限り抜くことです。
セットアップでは正しいグリップとクラブ落ちないように支える力以外は、肩から先はできる限り力を入れないようにしましょう。
バックスイングでは脚から動いて体幹を一枚の硬い板にして使い、それに追いつく程度に肩から先に受けた力だけを出し返してヘッドを動かしましょう。
そして、バックスイング開始で左脚の力をゼロにしてみると、トップがこんなにも楽だったのかと大発見できるものです。
では、また。
