ボールヒット劇的改善ティー上通過素振り

今回は「ボールヒット劇的改善ティー上通過素振り」というお話をさせていただきます。
 
私がゴルフを始めた頃にレッスンプロの友達から教えてもらった、今でもそのときの情景が目に浮かぶ驚きのドリルがあります。
それは「ティー上通過素振り」です。
何気なく練習場でこんなのラウンド前にやってみると良いよと言われて、やってみたのでした。すると。。。

◆実際にやってみたら

そして、次のラウンドの直前に落ちている木の枝を5cmぐらい出して地面に刺して、10回その枝の上を通過させる素振りをやってみました。
そうしたらビックリしたことに、絶大な効果がなんと18ホールも続いたのです。

ショットは曲がらないし、今までにない驚きの飛距離が出て最高のラウンドとなりました。
その頃は3番アイアンなんて難しいクラブを入れていたのですが、ボールも適切にバックスピンであがって、最初のホールのロングホールでも楽々の2オンには驚きました。

「ティー上通過素振り」のやり方は、次のようになります。

(1)地面に約5cm出るように刺したティーや枝などを、ボールと思ってセットアップ
(2)本当にボールを打つ感じでスイングしながら、ティーなどにヒットさせないでその上をヘッドが通過するように絶対に自分からは振りにいかない
(3)注意点:ボールに見立てたティーなどに向かうダウンスイングで、上半身を起きあがらせない

これを目一杯振ったフルショットのイメージで10回連続成功できたら、18ホールその魔法は効果を発揮します。
まずは、騙されたと思って、練習場でやってみましょう。

◆壁すり抜け素振りの感覚に近い

実は、以前にお伝えした「ボールヒットの本当の感覚を体験する壁すり抜け素振り」の感覚に「ティー上通過素振り」はかなり近いものになります。
「壁すり抜け素振り」では、クラブが当たっても問題ないネットなどの前で真っ直ぐに立った状態でクラブを振りながらネットなどにヘッドを当てないドリルでした。

まさに、自らは絶対に力でリリースしないことを体験するためのドリルです。
「ティー上通過素振り」でも同じで、普通に振ったらヘッドがボールなりティーなどに当たってしまう状況のなかで、当てないようにリリースを抑えることになります。

◆「ティー上通過素振り」のコツ

そして、「壁すり抜け素振り」と同様のコツが、「ティー上通過素振り」にもあてはまります。
それは、ティーなどに向かう直前で左脚で地面を蹴るときに、上半身全体を力で固めることです。
ヒトの筋肉には長さに反応するセンサーがあり、筋肉が伸ばされるとそのセンサーが反応します。

そして、伸ばされたことに反応した信号は脊髄に到達して、脊髄からは伸ばされた筋肉を縮める信号が発信されます。
この信号は「伸張反射」と呼ばれます。

筋肉が伸ばされるスピードが速いほど「伸張反射」も大きな信号になり、対応する筋肉をより強く収縮させようとします。
この動きは、大脳が関係していないので力を出している感じがしません。
そして、神経の伝達速度を見ると、ざっとした分類になりますが大脳からの運動神経伝達速度 15〜40m/sに対して、伸張反射伝達速度 70〜120m/sとなっています。

これは伸ばされている筋肉が「伸張反射」で収縮しようとする場合は、自ら縮めようとするよりも2倍以上ぐらい高速に伝わることを示しています。
さらに筋肉が伸ばされている最中に縮もうとする「伸張性収縮」では、短くしながら縮もうとする「短縮性収縮」よりも倍以上のパワーを出せます。

まさに軽く振ったのに飛んだと言う、誰でも一度や二度は経験のある何とも気持ち良いショットのときが「伸張反射」に誘発された「伸張性収縮」動作です。
クラブを脚で目一杯振ると、ティーなどに当たる直前の脚の動きでの体幹の加速で上半身の特に左肩甲骨周りには「伸張反射」が発生してクラブをリリースさせます。

そこで、上半身全体をティーなどに当たる直前だけ
固めようとすることで、ティーなどの直前での
体幹の鋭い回転の加速でも上半身がしなりません。

その結果、「伸張反射」が発生しないでリリースが抑えられます。

そして、実際のショットではボールヒット直前に
上半身を力で固めることをやめるだけで、
「伸張反射」の恩恵を存分に味合うことができます。

◆起きあがり防止対策
起きあがっていたのでは、
「ティー上通過素振り」の恩恵に預かることはできません。

起きあがり防止対策としては、頭を下に落とすというか、
むしろ右下へ落とすようにします。

ボールヒットに向かってヘッドがグングン加速して速度が急激に速くなることで、遠心力が急増することに耐える体勢をつくるイメージです。
ヘッドスピードと遠心力は相関関係が強いので、遠心力に対応しやすい体勢を整えるだけでヘッドスピードはアップします。
トップに向かう切り返しから両股関節を入れて両脚で地面を踏もうとすることで上半身全体が少し下に落ちると、その後頭も落としやすくなります。

◆右膝外回りに注意

ところで、ダウンスイング序盤で脚を使おうとすると、いきなり腰を回そうとしてしまう悪い動きをやってしまいやすいものです。
トップでは右脚でしか立っていないので、その状態で腰を回そうとすると右脚だけで腰を水平に回そうとしてしまいます。

そうすると、右膝がボール方向へ出ながら右脚を左に送ろうとする右膝外回りになります。
右膝外回りでは腰は水平に回ろうとするため、骨盤から上の前傾角度を維持するためには腰から首の付け根である体幹を右に曲げなければなりません。

また、右膝外回りでは両腿の間が開いて、内転筋群が緩みます。
内転筋群が緩んでいては、脚を縦に伸ばすパワーをしっかり出せません。
腿の骨である大腿骨はLの字になって、骨盤の横から付いているため、腿の内側を締めておかなければ脚は横に開こうとしてしまうからです。

そのため、脚を縦に精度良く蹴ってパワーを発揮するためには、まずは内転筋群を締めておかなければなりません。
右膝外回りでは体幹を曲げる難しいコントロールが必要になるばかりか、脚を縦に使うパワーが発揮できないという二重のマイナス要因となります。

◆アイアンショットでの変化

ところで、アイアンショットで番手が長くなっても思ったように飛距離が伸びなという悩みがありませんか。
そんな場合は、すくい打ちになっています。
すくい打ちではリリースが早く、右手甲側へ折れるヒンジがボールヒット前に解けています。
そのため、ヘッドは加速ではなく減速しながら上昇軌道でロフトが大きくなりながらボールにヒットすることになります。

そうすると、ボールに当たり負けしてフェースの向きが変化しやすいことに加え、ヘッドスピードに対するボール初速であるミート率も悪くなります。
そして、実質ロフトが大きくなるために、番手なりの飛距離が出なくなります。
そこで、「ティー上通過素振り」で自らは力でリリースしないことを体験すれば、すくい打ちの程度が緩和されて長いアイアンほど番手なりの飛距離になってきます。

◆ドライバーショットでの変化

「ティー上通過素振り」でミート率が劇的に良くなることで、アイアン同様飛距離が伸びて方向性も良くなります。
特に加速しながらのボールヒットで、ヘッドにボールが乗るというかヘッドの上でボールが潰れるとかボールが柔らかく感じるようにもなります。
まさに気持ちよくボールに当たる感じが、今まで経験のないレベルで体験できます。

単にヘッドスピードが速ければ良いのではなく、ヘッドが加速しながらボールヒットすることの気持ちよさを体験できたらゴルフは気持ち良くてますます楽しくなります。
もし、それまでしなりを使ったスイングができていないとしたら、「ティー上通過素振り」を正しくできると、別世界を感じることができます。
今までのショットでのスイングのイメージとはまったく別の動きを体験することになります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次