今回は「無謀なプレーがスコアを落とす」というお話をさせていただきます。
できる気がするとか、できるかもしれないなど、まさにツアープレーヤーがやっているショットを自分もできると思ってプレーしていませんか。
そして、7番アイアンは150y飛ぶとか、飛ばさなければならないと考えていませんか。
(続きはビデオにて)
◆ゴルフは見た目より難しい
ゴルフは案外見た目より難しく、精度とパワーを思った以上に必要とするスポーツです。
ドライバーでの一般男性の平均ヘッドスピードは40m/sぐらいですが、これを時速にすると144km/hです。
ゴルフではこんなにも高速に突っ走っている小さなヘッドの芯に、直径4.3cmぐらいの小さなボールをヒットさせなければなりません。
◆フェアウェイキープの難しさ
マーク・ブロディー氏の調査では、飛距離が200yで打ち出し方向精度が4度ズレると、曲がる場合も含めて平均14y狙いから外れるとしています。
そして、ツアープレーヤーの中でも精度が高い選手では3度ぐらいのブレで、平均スコアが90のプレーヤーでは7度ぐらいとなっています。
となると、だいたいですが100を切れないゴルファーでは200y飛ばしたら30yぐらいターゲットから外れることは当たり前になります。
これは左右で考えると狙った方向の反対に曲がってしまう逆球もあるとすると、極端に言うなら60yぐらいの幅で狙いが定まらないことにもなります。
日本ゴルフコース設計者協会のページでは、全英オープンでのティーショットの落下地点のフェアウェイの幅は25〜30yを基本としていると書いてあります。
この幅は案外一般的なコースでも、難しいホールでは同じぐらいだったりします。
そこで平均的なゴルファーでのフェアウェイキープ率を見ると、平均スコアが99の場合11%としています。(引用:Probable golfサイト)
平均70台に入ると、やっとで61%のフェアウェイキープです。
平均スコアが99のゴルファーで10回に1回ぐらいですから、100を切れていない場合は1ラウンドで1回でもフェアウェイキープできれば良いぐらいの感じです。
このように数字を見てみると、ドライバーショットで遠くまで飛ばそうとしながらフェアウェイ にボールを置くことは、100を切れていない場合はかなり難しいことになります。
そして、グリーンの平均的な幅も30y程度なので、距離を飛ばすドライバーにとっては方向精度はアイアンショットなどでグリーンに乗せるより難しいことになります。
◆どうすれば良いか
そこで私がお勧めする100切りのための心がけは、例えばダボなどを自分のパーとしてプレーすることです。
もう少し微妙に自分のパーを決めても良いですが、まずはざっくりダボをパーと思ってプレーすれば良いです。
全部ダボだと、108の除夜の鐘です。
ダボを狙って、ダボ以上になることもあります。
しかし、ダボ狙いなら少なくともそれほど無謀なプレーにはならなくなります。
ミドルホールではフォーオン・ツーパットなら、飛ばすよりも方向と距離精度をがんばれば良いことになります。
あくまでもドライバー・イズ・ショーで、飛ばしたい気持ちはあるとしても、安全なホールでぶっちぎれば、後は適当に飛ばしておけば飛ばした話題としては盛りあがります。
そして、ダボ以下でホールアウトできたなら、上出来だとしてそれに満足するようにしましょう。
そうやって18ホールを回っていれば、まぐれでボギーやパーになったりすることもあります。
さらに、寄せるだけのつもりが、ホールインしてくれたり。
適当にフェアウェイにボールを置くつもりのドライバーショットが、案外飛んでまさにフェアウェイの絶好の場所に残ったり。
グリーンを無理に狙わずピンから30y以内ぐらいの安全なところを狙ったつもりが、ピンに絡むところに寄ったりすることもあります。
そうすれば無謀なプレーが減るし、自分で色々コントロールできている感じがして案外楽しいものです。
90切りならもう少し難しい設定で、ボギーを自分のパーとしても良いです。
80切りなら難易度の高いホールから半分ぐらいのホールで、ボギーを自分のパーと思えば気が楽になります。
何れにしても、シングルプレーヤと同じことをやろうとするから余計難しくなっている現実に目を向けて、身の丈に合ったプレーを楽しみましょう。
それが、ゴルフの本当の楽しみ方です。
◆パーオン率
2パットでパーとなる打数でグリーンに乗る確率であるパーオン率を見ると、やはりProbable golfサイトでの統計では平均スコアが91でやっとで18ホール中2回です。
それなのに、100を切れていない状態でパーを狙おうとしていては、逆にトラブルをせっせとつくっているようなものです。
◆バンカーセーブ率
バンカーから出して1パット以内でホールインできる確率であるバンカーセーブ率は、ツアープレーヤの上位50位での平均で試合にもよりますが50%ぐらいです。
バンカーショットやパッティングがめちゃくちゃ上手いプレーヤーであっても、半分ぐらいしか成功しないのが現実です。
確かに、まぐれでバンカーからホールインしたり、ワンパット以内に寄せられるところに運べることもあるかもしれません。
しかし、それを狙ってバンカーショットしようとしたらまさにミスを誘発するようなものです。
バンカーからはまずは、もっと簡単にプレーできる場所にボールを運ぼうとすることが大切です。
実際には、ピンに向かって顎が高いバンカーで最初からホールから離れる方向の顎が低い側へ打てるプレーヤーは皆無です。
しかも、1回目で顎にかかってまたバンカーに戻ると、もう一回やったら成功できそうな気がして必ず2回目も高い顎に挑戦しようとするものです。
そして、3回ぐらい失敗するとさすがに諦めて、ピンの方向とは関係のない顎が低い側へ打とうとする行動に進むことができます。
結局4打使ってバンカーからやっとの思いで脱出しても長いアプローチを残してそれも寄せられず、1m以内のパッティングまでに6打ぐらい無駄にしてしまうことにもなります。
◆私のゴルフに対する考え方の変化
私もゴルフをはじめる前は、ゴルフのことを親父の玉転がしぐらいにしか見ていませんでした。
しかし、実際にゴルフのプレーをやってみて、全てのスポーツをやる前にやっておくべきスポーツだとゴルフに対して思うようになりました。
しかも、一人で練習できるし、練習場ならいつも同じ状況で練習することもできるので純粋に自分の動きの問題を浮き彫りにすることもできます。
そして、体やシャフトをしならせてそのしなり戻りを使うことで、高い精度と大きなパワーを発揮することを習得しやすいのがゴルフです。
私は競技スキーをやっていましたが、体のしなりを使うことがパフォーマンスアップのために大切です。
しかし、それはスキーではなかなかわかりにくいというか、その必要性に気づくことすら難しいです。
その点ゴルフでは、止まっている状態からスタートするので、どうやったら体やシャフトをしならせやすいかも簡単に体験することができます。
無謀なプレーでゴルフの素晴らしい点を味わえないなんて、勿体無いです。
まずは、戦略を練ったり、その戦略に沿ってプレーすることでゴルフのプレーを自分の手の中でコントロールできるようにしましょう。
そうすれば、ゴルフの本当の楽しさを味わうことができます。
