ドローが飛ぶ本当の理由

今回は「ドローが飛ぶ本当の理由」というお話をさせていただきます。
飛ばしたいならドローだと言われますが、その本当の理由を知ってますか。
実は、ドローが飛ぶ理由は。。。

(続きはビデオにて)

■ドローが飛ぶのは、しなりやすいから

実はドローが飛ぶのは、体もシャフトもしなりやすいからです。
体がしなってそれを一気にしなり戻すことでシャフトもしなり、さらにしなり戻りが集中的に行われてボールは強く打ち抜かれます。
ドローを打つなら、ヘッドの軌道はインサイド・アウトです。

そして、トップから手元がインサイドに落ちるほど、左肩甲骨は胸の方向へスライドする形でより大きくしなります。
大きくしなってそれがしなり戻ればエネルギーをじっくり溜めてそれを一気に解放することになるので、ボールヒットで大きな力を出すことができます。
その他のドローが飛ぶ理由としては、少ないバックスピンがあります。
さらにアイアンでは、普段すくい打ち傾向だとドローでロフトが立つことが効いて飛距離が伸びます。

■そもそもドローとは

ところでドローはターゲットの少し右に出て、ターゲットに戻ってくるボールです。
その曲がりの程度はほとんど感じないぐらいで、落ちぎわに左に曲がるぐらいの球筋のことを言います。
飛び出してすぐに明らかに曲がりが見えるようならドローとは言わず、フックと言いいます。

これは私なりの分類で、左に出て左に曲がることをフックと言うケースもあります。
ドローなら飛びますが、フックだと危ないだけでキャリーが減ってランが増えて飛距離としては基本的に伸びません。
そのあたりの事情を見てみましょう。

飛距離が最大となる飛び方をシミュレーションした結果がダンロップから発表されていて、ヘッドスピード40m/sなら打ち出し角度25度前後、バックスピン1500回転/分です。
ところが、一般ゴルファーの平均は打ち出し角度は13度前後で、バックスピンは2300回転以上となっていて理想とはかけ離れています。
そのため、高打ち出し、低バックスピンを狙うことで飛距離は伸びます。

ドローではフェースは軌道に対して閉じている形ですから、フェースは立ちロフトが減ります。
出球の方向はドライバーではボールヒットでのフェースの向きに80%程度依存しますから、ロフトが減ると出球の高さは落ちることになりますが、バックスピンは減ります。
ドロー程度のフェースの閉じ具合なら、この出球の高さとバックスピンのどちらが効くかはバックスピンが減る影響の方が飛距離に大きく影響します。

フックぐらいになるとバックスピンが減ると言うよりも出球の高さが低くなり、飛距離への貢献度がほぼなくなり逆に飛距離が落ちたり大きなトラブルになったりします。
また、スライスではバックスピンが多過ぎて飛距離を無駄にしてしまいます。
トップから上半身の力で打ちにいったり、腰を回そうとすると手元がボール方向へ出ます。
手元がボール方向へ出るとなると、手元はインパクト面に対して浮いた状態となります。
これはまさにボールヒットで上から下に抜ける、アウトサイド・インの軌道です。

第一にアウトサイド・インでは、左肩甲骨のしなりがつくりにくく飛びません。
さらに、アウトサイド・インでは軌道に対してはフェースが開いてヒットする傾向となり、スライスとなりロフトは大きくなってバックスピンが増えて飛ばなくなります。
トップからは上半身から打ちにいったり腰を回そうとしないで、まずは両脚で地面を踏もうとしながら手元とクラブを真下に落とすことを強く意識してドローで飛ばしましょう。

■ダッグフックや引っ掛けでは飛ばない

フックは目に見えるぐらい、左にはっきりと曲がるボールです。
フックするぐらい曲がると曲がりすぎでエネルギーロスが大きく、飛距離としては伸びません。
ターゲットよりも大きく左に曲がるボールはダックフック、出球が左でさらに左に曲がることを引っ掛けフックと呼んでいます。
このダッグフックや引っ掛けでは、あまりにも曲がりでのエネルギーロスが大きいため飛びません。

■フェードではどうか

ほとんど真っ直ぐに出て、落ちぎわで右に曲がるボールのことをフェードと呼びます。
目に見えるぐらい大きく右に曲がるなら、スライスです。
フェードでは、手打ちによるスライスではなく、フェースの向きもほとんどターゲットを向いて軌道がボールヒット近くで少しだけ左に傾きます。

ヘッドの軌道はボールヒット直前まではほとんど真っ直ぐにきて、まさにボールヒットの瞬間に少しだけ左にシフトする感じです。
このボールヒットでのヘッドの左シフトは、手打ちではなく脚の動きによるものです。

脚をしっかり使って、ボールヒットに向かって左脚を蹴るように伸ばして左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込むと、左サイドには大きなスペースができます。
そうすると、ボールヒット近辺では左に空いたスペースに向かってヘッドが動きやすくなり、ほんの少しだけ左にシフトします。
これならバックスピンは減りませんが、しっかりしなりを使ったスイングですので、飛距離としてはドローまでは伸びないとしてもまあまあ飛びます。

■インサイド・アウト軌道でドローとなる理由

インサイド・アウト軌道でドローとなる理由を少し詳しく見てみましょう。

ヘッドの向きは、軌道方向に多少引っ張られます。
そのためセットアップでヘッドをターゲットに向けたとしても、インサイド・アウト軌道だとヘッドはターゲットの右を向いてヒットしやすくなります。
先ほどお伝えしたように、出球の方向はドライバーではボールヒットでのフェースの向きに80%程度依存します。
そして、軌道に対してヘッドが左を向いてヒットすれば、ボールには左回転がかかって左に曲がります。
セットアップでヘッドがターゲット方向を向いていて軌道が右向きだと、ヘッドがターゲットの右を向いていながらも軌道に対しては左を向く状態でヒットしやすくなります。

結果として、インサイド・アウト軌道ではターゲットの右に出て左に曲がる軌道のボールが出やすくなります。
ドローと呼ばれる程度のコントロール可能なわずかな左曲がりでは、ボールヒット直前のテレビの一コマである30分の1秒でシャフトの幅2~3本程度の右向き軌道です。
この程度のインサイド・アウト軌道なら、ボールの落ちぎわでほんの少し左に曲るドローとなります。
それ以上インパクト面からの変化が大きいスイングでは、ボールの到達点のコントロールはかなり困難となります。

■手元を落とすドリル

ダウンスイング開始で手元を下に落として、上半身から打ちにいったり腰を力で回そうとしないためのドリルとして「ダウンスイングコック入れ」があります。
「ダウンスイングコック入れ」のやり方を見てみましょう。

まずは、サンド・ウェッジで飛距離を半分ぐらいに落としてショットします。
普段サンド・ウェッジの飛距離設定が80yのゴルファーなら、40yに寄せるぐらいの大きさで振ります。
トップでだいたいシャフトが垂直になる程度が目安です。
シャフトが垂直だとまさに真下に落としやすくなります。

この大きさのショットをする中で、ダウンスイング序盤でトップよりも親指側に折れるコックをさらに深くしようとしてショットします。
ただこれだけで良いです。

とにかく、ダウンスイング序盤でコックを深くすることだけを考えます。
そうすると、上半身から打ちにいくことなんてできませんね
さらに、ダウンスイング序盤で力で腰を回そうなんてできません。
ダウンスイング序盤ではまずは両脚で地面を踏もうとして、トップで右斜め上にあがってきた重い内臓と腕とクラブを下に落とそうとすれば良いです。
重力だけで腰はセットアップの向きまで勝手に戻ります。

■全ショット「ダウンスイングコック入れ」で良い

「ダウンスイングコック入れ」はサンド・ウェッジでできるようになったら、9番アイアンでも試してみます。
この場合はシャフトが垂直ではなくても、とにかく楽なトップからさらにコックを深くすることだけを考えれば良いです。
案外、普段がんばって振っていたときよりも、飛距離が伸びていたりします。

それは、普段すくい打ちだとリリースが早すぎているのですが、「ダウンスイングコック入れ」でリリースが遅くなり、ロフトが立って正常な状態でヒットできるからです。
さらに、しなりも多くなることですくい打ちで手で打ちにいっている状態から、しなりを使ったスイングができるからです。
そうなるとダフリにくくもなります。

一挙両得と言うか楽にトップをつくれて、飛んで、ダフらない、なんと一挙三得?なんてことにもなります。
いずれにしても楽なトップからコックを深くしようとするだけで飛距離が伸びたり、伸びないとしても飛距離が同じなら、あなたならどちらのスイングを選びますか。
案外「ダウンスイングコック入れ」でドライバーも含めて、全てのショットをやっても良かったりするんじゃないかと思ったりしませんか。
 
では、また。

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