実は私はスキーで左手の小指を残して手のひらの骨を3本骨折して、完全固定状態で1ヶ月以上動かせませんでした。
その頃は…
◆握力が回復しない
そのころは40才代でしたので、平均握力は46kgのところ、左手の握力は40kg以下となってなかなか回復できないままとなったのです。
また、やはりスキー競技中にポールに左手親指を引っ掛けてしまい、かなり重度の突き指状態で可動域は激減しました。
このようなハンデを抱えてゴルフをするにあたり飛距離にとってマイナスとなると思いつつ色々試行錯誤していて、実は究極の左手のグリップに到達したのです。そこで、そのグリップの方法とは
どんな方法だったのかをお伝えしたいと思います。
◆手に無理のない左手グリップ
それは、指でグリップを引っ掛けるだけの使い方にすることです。
まさに、力で握るのではなく、まるで鉄棒にぶら下がるように指を引っ掛けるだけです。
引っ掛けるだけにすることで、手首はリラックスできて力で握っているよりもむしろヘッドを走らせやすくなります。
ボールヒットに向かってヘッドが走る原理はテコです。
右腕が支点となって左肩甲骨が背中側へスライドすることで左腕が引っ張られて、グリップエンドを力点として動かしヘッドが作用点として走ります。
そうなると、右手はパーでシャフトを押さえていれば良いだけです。
そして、左手はグリップを引っ掛けているだけです。
◆握らないで高いパフォーマンスの例
実際、握らないで高いパフォーマンスを出せている例は多いです。
体操の内村航平選手は握力が35kg以下(2015年ごろ)との話もあります。
しかも、内村選手曰く「鉄棒は手首の力を抜いて 鉄棒に指を引っ掛けていないと技ができない」らしいです。
そのほかの例として、片山晋呉選手の握力は以前の計測でなんと27kgという数字がありますが、これでも飛ばそうとすれば300y以上飛ばすこともできます。
まさに、ゴルフでもグリップを力で握っていなくてもヘッドは走ることの証です。
そして、私がたまたま怪我で握力を無くしたときにたどり着いた力で握らないグリップは、スイング全体に大きな影響を与えています。
それは、グリップを力で握ってクラブを振るのではなく、下半身の動きで上半身をしならせてそのしなり戻りでクラブを振ることです。
そして、上半身を楽にしならせてより多くのエネルギーをためるためには、リラックスがキーとなります。
その上半身の中でも特にしなりのエネルギーをためる左肩甲骨周りは、できるだけリラックスさせます。
そのためにも、左手のグリップは力で握らないで引っ掛けるだけにすることはかなり有効となっています。
◆トップに向かっては
また、トップに向かうときに脚から動いてヘッドに勢いをつけることで、ヘッドは力点で右腕を支点とすれば、グリップエンド側は作用点となって左腕を引っ張ります。
それによって、左肩甲骨は胸の方向へスライドされる形でしなりのエネルギーをためはじめます。
このときにも、指でグリップを引っ掛けておくことで手首から左肩までリラックスできてより多くのしなりのエネルギーを楽にためることができます。
指で握らないで引っ掛けるだけの左手の使い方を試してみませんか。
◆引っ掛けることは「伸張性収縮」
引っ掛けることは筋肉を伸ばしながら収縮させようとする「伸張性収縮」での使い方となります。
自ら力を出そうとして筋肉を短くしながら収縮させることを「短縮性収縮」といいます。
「伸張性収縮」では静止時でも「短縮性収縮」の2倍の力を発揮し、動きの速度が速くなればなるほどその差は大きくなって1桁ぐらいの差になります。
まさに、指を引っ掛ける使い方なら、グリップをギュッと握ってがんばるよりも1桁上のパフォーマンスを発揮できることは内村航平選手がしっかり証明しています。
◆引っ掛けるなら手首はハンマーの使い方
また、指でグリップを引っ掛ける使い方は、ハンマーで何かを叩くときの手首の使い方になります。
ハンマーの重いヘッドは腕が振られると置いていかれて、指を引っ張り手首の周りの筋肉を伸ばしてしなりのエネルギーをためます。
そして、インパクトに向かって手首のしなりは一気に解放されてヘッドは釘などを打ち抜きます。
ゴルフのスイングでも、同じように手首のしなり戻りを使います。
インパクトに向かってしなりのエネルギーが解放されて左肩甲骨が背中側へスライドして戻るときにクラブが振られます。
このときに、体の左ターンに対して置いていかれたヘッドによって、左手首は曲げさせられてしなりのエネルギーがたまります。
それが、左肩甲骨のしなり戻りの後に、そこまでのリリースされてきたエネルギーをすべて集めるようにして手首もリリースされてインパクトです。
力で握らないで引っ掛けるだけの左手の使い方でヘッドを鋭く走らせて、ボールを遠くまで楽に飛ばしましょう。
