今回は「スライス軌道をカンタン修正」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ボールが右に曲がっていくスライスは、ゴルフを始めたばかりの頃の定番とも言えるなかなか直らない問題です。
そして、そもそものその原因は。。。
◆インパクト近辺でのヘッドの向きと軌道
あなたもおそらくすでにご承知の通り、その原因はインパクト近辺でのヘッドの向きと軌道にあります。
ヘッドの向きはグリップを正しくするなどの、セットアップで修正することもできます。
しかし、軌道については、一人で頑張っていてもなかなか直せないのが現状ではないでしょうか。
今回はそんなスライスの原因となるカット軌道を簡単に修正できるコツをお伝えしたいと思います。
◆スライスの実態
スライスでも左に出て右に曲がるとか右に出てさらに右に曲がるなどの色々なケースはあるとしても、その根本原因は軌道とヘッドの向きです。
軌道に対してヘッドが右を向いてインパクトすると、ボールには右回転であるスライス回転がかかって右に曲がります。
特にスライスになる場合のほどんどは、ヘッドがターゲットラインに対してアウトからインに向かってヒットするカット軌道の動きになっています。
出球の方向は、ボールヒットでのヘッドの向きにドライバーなら80%、アイアンなら75%程度依存して飛び出します。
左に出るならターゲットに対してヘッドはほぼ左を向いてヒットしたことになります。
◆カット軌道の修正
そして、カット軌道を修正しようとして、単にダウンスイングでヘッドをインサイドに落とそうとしてもなかなか直りません。その理由は、トップから腕の力でいきなりヘッド側を振りにいこうとするからです。
しかもボールを強く叩こうとすると、どうしてもトップから叩きにいく動きになります。
そこで、このカット軌道を最も簡単に修正できる方法は、バックスイング開始で手元をインサイド寄りに動かしながらヘッドを真っ直ぐに動かすことです。
スタンスの幅をドライバーショットのときぐらいの肩幅程度開いておいて、クラブを持たないで右手をグリップの位置にセットして手を動かさないで脚でバックスイングしてみます。
そうすると、右脚をしっかり伸ばして右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込むと、セットアップでの前傾角度を維持して右手は右足踵の後ろぐらいまで動いてきます。
これは、手が何もしなかった場合ですが、クラブを持っていても手元がここまでインサイド寄りに入ってトップに向かえばダウンスイングではどうなりますか。
そうです、手元はインサイド寄りに落下できて、インパクト面にダウンスイングの早い段階で乗ることができます。
◆クラブを持ってやってみる
ここで、手元が何もしないバックスイングの動きに加え、ヘッドを1mぐらいは振り出し後方へ真っ直ぐに動かそうとしてみてください。
そうすると、手元はインサイド寄り、ヘッドはアウトサイド寄りで動いてきて、トップ近くではヘッドはアウトからインに向かうループを描いてくれます。
その結果、手元に加えてヘッドもダウンスイングで素早くインパクト面に乗せやすくなります。
さらには、手元はインパクト面上に乗って、ヘッドがその少し下にある状態でボールに向かえば、まさにインサイド・アウトの理想的な軌道でインパクトできます。
そこで、ショット練習する最初に、クラブを持たないで右手片手でシャドースイングしてみましょう。
右手だけ出して脚でバックスイングして右手のポジションを何回か確認してから、クラブを持ってもそこに手元を納めるぐらいのつもりで動いてみます。
そして、ヘッドを1mとか腰の高さぐらいまで真っ直ぐ動かすことをプラスしてみます。
そうすれば、普段スライスが多い場合は、トップで手元は案外インサイド寄りにあることを発見できます。
カット軌道と簡単に素早くさよならして、気持ち良くショットしましょう。
◆カット軌道の実態
ところで、トップからいきなり振ろうとすると、手元はボール方向へ出て浮いた形になります。
さらに、脚を使って全身を左に回転させようとすると右膝がボール方向へ出る右膝外回りになり、さらに手元が浮いてボール方向へ出る動きを助長してしまいます。
手で振ってはいけないと言われて、脚を使ったつもりなのにカット軌道はさらに強調されることになります。
このようなことから、カット軌道はなかなか直せないでヘッドだけをインサイドに入れておろしてくる動きとなりやすいものです。
しかし、手元が浮いたままヘッドをインサイドに入れる動きは、前腕を右に捻ってヘッドを開く方向の動きになります。
そうなると、インパクトに向かって開いたヘッドを閉じなければ、軌道がターゲットを向いていてもまさに右に出てさらに右に曲がるプッシュアウト・スライスです。
そして、浮いた手元をボールに持っていこうとして、体に引きつける動きをすることでヘッドの軌道は外から内側へ入りながらヒットします。
そうなると、ヘッドの向きはターゲット方向まで戻せたとしても、スライス回転がかかってボールは右に曲がります。
まだスコアで100を切れないうちは、このヘッドを閉じる動きがなかなできないためにスライスになります。
そして、前腕を左に捻る動きにだんだん慣れてきて
れが大きくできるようになって、とりあえずヘッドを左に向けることができるようになると、スライスは緩和されてきます。
その結果、100を切ったり80台が出たりするようになります。
しかし、それもつかの間、左への引っ掛けという左に出てさらに左に曲がる距離が出ないで気持ちの悪いボールが飛ばしたいときほど出るようになります。
そうすると、それ以上スコアが伸びないというか、また100を超えてしまうことも時々発生するなど苦しいゴルフ人生を歩むことになります。
◆問題点の真逆の動きを行う
そこで、これらの問題点の真逆の動きを、小さな振り幅のショットでかなり強烈にやってみます。
まずはシャフトが一番短くて簡単なクラブである、ロフトが58度ぐらいのサンド・ウェッジを使います。
そして、両足の母指球の少し後ろの間隔が腰の幅程度の30cmぐらいでのスタンスの幅の中で脚を目一杯使いながらも、手を使わなければまさに15y程度のキャリー(SW15yC)です。
では、このSW15yCに、本来行うべき動きを極端に入れ込んでみます。
まずは、セットアップ終盤で、手元をインパクト面に沿って振り出し方向へ押し込むフォワードプレスを大げさに行います。
ヘッドをターゲットに向けたまま左脇を開けながら手元を振り出し方向へ真っ直ぐに動かして、インパクトの強烈なイメージとその反動を利用して脚でバックスイングを開始します。
このフォワードプレスでは、インパクトに向かっての様々な問題の真逆の動きになります。
左脇を締める動きで前腕を左へ捻る動きを誘発してヘッドを閉じないとか、ヘッドがカット軌道にならないとか腕でクラブを振らないイメージを植え付けてくれます。
ここで、バックスイング開始前に上半身を完全に固定して、脚だけを使って右にターンしたら手元とヘッドはどこに来るでしょうか。
手元もヘッドも体幹の右ターンで円軌道を描き、手元は右足つま先とくるぶしの間ぐらいにきます。
そこで、今度は手元の動きは同じまま、ヘッドだけボールの所から振り出しのラインに対して真っ直ぐ後方に動かしながら、腕から先をリラックスさせます。
トップ近くでシャフトは振り出し方向と平行ではなく、外側方向を向いれば良いです。
そして、前腕の力を抜くだけで、ヘッドの重心のオフセットによってヘッドは閉じる方向へ倒れてきます。
右脚を伸ばし切って手元が腰の高さあたりまで来たときに、ヘッドの一番下の溝が水平になっているまでヘッドを閉じてみましょう。
このトップ近くの上半身の形を変えないまま下半身をセットアップのポジションまで戻したら、手首が親指側へ折れるコックが入ってヘッドが閉じていることがわかります。
このようなバックスイングからのトップまでの動きを行ってから、ダウンスイングではヘッドを振り出しのラインに沿って真っ直ぐに振ってみます。
そして、閉じたヘッドを開くイメージで先ほどのフォワードプレスのポジションに向かって手元とヘッドが収まるようにショットしてみましょう。
◆グリップも確認
また、セットアップで左手の薬指の付け根である3つめのナックルが、自分から見えているようにしましょう。
これをストロングと言う人もいますが、この向きが本来あるべき正しい左手のグリップの向きです。
真っ直ぐに立って、左腕でストレートパンチするように体の正面に楽に伸ばしてみてください。
そのとき、左腕は内側に捻れています。
この形のまま前傾してみましょう。
そうすると、左手の3つめのナックルがしっかり見えています。
ゴルフのクラブを持つときも、最初からこの向きでセットしましょう。
そうすれば、ボールヒットに向かってクラブの遠心力で左腕が引っ張られたときに、前腕を左に捻らなくてもヘッドはターゲットを向いてくれます。
スライスを正しく直して、100を切ってからもグングンとスコアが伸びるとうれしいですね。
