こんにちは、大森睦弘です。
今回は「ダウン開始は手元をインに落とす」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
手元を落とすことは簡単にショットするための要なのに、ほとんど認識もされずもったいないばかりです。
認識していないことは難しいことのように感じるものですが、それも残念なことです。
そもそも人間というのは誰しも。。。(続きはビデオにて)
■自転車でカーブを曲がるとき
誰でも車や自転車でカーブを曲がるときの、カーブの入り口では加速しません。
むしろ減速して、カーブに沿って車などを向けることに専念します。
ゴルフのダウンスイング序盤は、まさに車などを運転しているときのカーブの入り口と同じです。
そんなときに加速するなんて、普段の車や自転車の運転を考えたら危険極まりない行動だと感じませんか。
ダウンスイング序盤ではインパクトの面に手元とヘッドを乗せて、後はフルパワーでアクセルを目一杯踏める体勢を準備します。
この丁寧な準備動作がインパクトの質を高めるばかりか、スイングそのものを簡単にしてくれます。
車などを操作するときは、ちゃんとカーブの入り口では減速しています。
そうしなければ事故につながって、危険なので命のために必死にカーブワークを身につけます。
しかし、ゴルフでは生命に関わるわけではないからでしょうか。
カーブの入り口に相当するトップに向かう切り返しからダウンスイング序盤を、なかなかうまくこなせません。
トップに向かう切り返しでは、ヘッドは動きの方向を変えるタイミングです。
そのため、放って置いても減速します。
ところが、多くのゴルファーはその後のダウンスイング序盤で車で言うならまだカーブに入りかけている最中なのに、加速しようとしています。
そこで、冒頭でも少し触れましたが、ゴルフのダウンスイング序盤でエンジ全開にしないために知るべきことを見てみましょう。
それはインパクト面にできるだけ素早く乗るためのコツともなります。
■手元を精一杯インに落とす
ダウンスイング序盤では、手元を精一杯インに落とすようにします。
この動きはいくらがんばってやっても、まずやり過ぎになることはありません。
ここでがんばると言うことは、力で引きずりおろすことではありません。
方向をがんばります。
手元を落とす方向が、できる限りインサイドになるようにがんばります。
インに向かうためには左肩を可能な限りリラックスさせて、左の肩甲骨が胸の方向へたくさんスライドできるようにすれば良いです。
そして、力でクラブをリリースさせず、手首が親指側に折れるコックはトップよりも深くするつもりで手元を落とします。
■手元を目一杯インに落としても問題ない
一見やり過ぎると右肘が体幹の右外に外れて振り遅れになりそうにも感じますが、そうはなりません。
手元をインサイドである体幹の右側に落とそうとすると、右肘はむしろ体幹の内側に入れようと動きます。
腕全体の重心位置は大きくは変化しにくいため、手元が外なら肘は内側に移動します。
ところで、トップに向かう切り返しでは、右脚にほとんど乗った体勢です。
そこから両脚で地面を踏もうとして、背骨を中心に右斜め上にあがってきた重い内臓や腕を重力で下に落としてみましよう。
そうするだけで腰から体幹は、セットアップのポジションまで戻ります。
となると体幹が左にターンすることになるので、手元はボール方向へ出てきます。
そのため、かなりインに落としたつもりでも、案外インパクト面の下に落ちるほどのインには入ってきません。
メチャメチャがんばって、手元をインに落とそうとしましょう。
それだけで少しでも早いタイミングで、手元がインパクト面に乗ります。
■シャフトは垂直のつもりで良い
さらにシャフトは真っ直ぐに立てて手元を落としてくるつもりで、ちょうど良くインパクト面に沿って乗ります。
その辺りの自然な仕組みを見てみましょう。
体幹の回転で手元の先のヘッドは手元よりも遅れてついてくることで、垂直のつもりでも振り出し後方から見て左に倒れます。
インパクト面は振り出し後方から見ると左から右に落ちて傾斜していますが、シャフトがその傾斜分倒れればヘッドがインパクト面に素早く乗ります。
バックスイングで背骨を中心に右斜め上にあがってきた重い内臓や両腕を、重力で下に落としながら両脚で地面を踏もうとすれば良いです。
そうすれば、だいたいはちょうど良くインパクト面の傾きにシャフトが傾いてきます。
肩や手首にクラブを支える以外の力を、できるだけ加えないようにするほどうまくできます。
トップに向かう切り返しでの下半身を先行させるタイミングを少し調整すれば、インパクト面にピッタリとシャフトを乗せることができます。
余計な力を入れず、ヘッドがトップに向かっている最中に下半身を先行させながらシャフトを立てるイメージで手元を落とせばナイスショットです。
■左肩をトップに置いてくるイメージ
さらに左肩をトップに置いてくるイメージも、手元をインに落とすための原動力になります。
左肩が体幹の左回転に対して、置いていかれるようにします。
そうすればその分手元とヘッドも置いていかれることで、ボール方向へ出にくく素早くインパクト面に乗ることができます。
■両脚で地面を踏もうとする速さをコントロール
両脚で地面を踏もうと背骨を中心に右斜め上にあがってきた重い内臓や腕を、重力で下に落とそうとするタイミングを合わせるコツがあります。
それは、両脚で地面を踏もうとする勢いをコントロールすることです。
素早く両脚で地面を踏もうとするほど、手元に対してヘッドは遅れてシャフトは寝やすくなります。
インからヘッドを入れてフックにしたければ、少し元気に地面を踏みにいけば良いです。
逆にスライスなら、ゆったり踏みに行けばヘッドは外から降りてきてスライスになります。
■ダウンスイング序盤で腰を回さない
また、ダウンスイング序盤では腰を回そうとしないことが、手元を素早く下に落とすために重要です。
先ほど見てきたように、体幹が左にターンすると手元はボール方向へ出てきます。
これは斜めになったインパクト面に対しては手元が浮く方向となります。
ダウンスイング序盤ではまさに重力で右上にあがった重い内臓や両腕の重さを使って、体幹が左にターンする程度が理想です。
ところが力でクラブを引きおろそうとすると、手元はなんとかインパクト面に近づけたとしてもヘッドが置いていかれすぎてインに入ることがあります。
そうなると急激なインサイド・アウト軌道になりやすく、プッシュアウトやプッシュ・スライス、プッシュ・フックが出ます。
手元とクラブはあくまでも重さでインに向かって落とすようにします。
また、手元を落とそうとするほど、腰を回そうとしなくなりますから、ダウンスイング開始でいきなり腰を回そうとする悪い動きの修正手段となります。
■強く踏み込めば飛ぶ
腰を直接回そうとするわけではありませんが、ボールを飛ばしたいときに行うと良いことがあります。
トップに向かう切り返しでの下半身先行動作としての、両脚で地面を踏みにいこうとする強さを強くするほどボールは飛びます。
これは上半身のしなりを大きくすることができるからです。
ダウンスイング序盤では重力に任せて腰がターンすることに任せます。
しかし、左脚で地面を踏めるぐらいになって、腰がほぼセットアップのポジションにきた辺りで地面をしっかり踏もうとします。
そうすると、手元もインパクト面に乗った状態で両脚でパワーを急激に出し始めることができます。
それによって、下半身で上半身をしならせる速度を速くすることができて、しなり戻りのパワーをアップさせることに貢献します。
同じ量しならせるとしても、しならせる速度が速いほど体の反射反応が強くなるのでしなり戻りが強く高速になります。
その分、短い時間にエネルギーを集めることができます。
結果としてヘッドは大きく加速できヘッドスピードが速くなるだけでなく、当たり負けしにくく飛んで曲がりが少なくなります。
■最初はプッシュアウト・スライスでも大丈夫
左脚で地面を強く踏めると、最初はプッシュアウト・スライスになることもありますが、大丈夫です。
いつもの軌道がアウトサイド・イン傾向だと、手元をインに落とそうとすることで軌道はインサイド・アウトに傾きます。
そして軌道の方向へフェースの向きも引っ張られやすいので、フェースはいつもよりも右を向いてヒットしやすくなります。
出球の方向はドライバーなら80%、アイアンなら75%ぐらいボールヒットでのフェースの向きに依存します。
ボールの曲がりの方向は、ヘッドの軌道に対するフェースの向きでかなり決まり、フェースが右向きならスライス、左向きならフックです。
グリップがウィークではプッシュスライスにもなりやすいので、左手の中指の付け根である3つ目のナックルが自分から見えるようにしましょう。
また、ボールヒットに向かって力で振ろうとすると、左肩があがってフェースが開きやすいです。
ボールヒットでは腰から上の体幹全体は、ボールに対して左に45度ぐらいターンしています。
しかし、左肩甲骨が胸の方向へスライドしたしなりがまだ戻り切る前のしなり戻りの最中にボールヒットさせるので、左肩はできるだけ下を向けます。
ボールヒットで左肩がどれだけ下を向くべきかは肩甲骨周りの柔軟性に依存しますが、意識としては真下を向けていようとすれば良いです。
ダウンスイング序盤で手元が落ちるほど、ボールヒットは簡単でパワフルになります。
今見てきたことを色々イメージしながら、手元を楽に落として気持ち良くショットしましょう。
では、また。
