こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は「しなりで飛ばすならインサイドから」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
体をしならせてボールを飛ばすなら、ボールヒットに向かってインサイドからクラブを入れます。
そして、ドローボールを打ち出します。
振り出し後方から見てインパクトのときのシャフトのラインを、インパクトラインと呼びます。
そもそもインサイドから入れるとは。。。
(続きはビデオにて)
インサイドから入れるとは、このインパクトラインの下からボールにアプローチすることです。
インパクトラインの上から入るとアウトサイドから入ることになり、まさに手打ちだとアウトサイドから降りてきやすくなります。
それに対して、左肩甲骨が胸の方向へスライドして上半身がしなった形だとインサイド寄りになります。
そして、インパクトラインの下からボールに近づいてヒットすると、軌道は左から右に抜ける方向となります。
軌道とフェースの向きがちょうど良いと、ドローと呼ばれる少し右に出て落ち際でわずかに左に曲がってターゲットに戻ってくる球筋となります。
ドローでの軌道とフェースの関係として、フェースがターゲットの少し右を向き、インサイドから入る軌道に対しては少し左を向きます。
出球の方向はインパクトでのフェースの向きに、ドライバーでは80%程度依存します。
曲がりの方向は軌道に対するフェースの向きでほぼ決まり、軌道に対して左を向けばボールに左回転がかかり左に曲がります。
打点でも曲がりますが、ドライバーではフェースを湾曲させて打点での曲がりは抑えられる方向につくられています。
曲がりがわずかなドローでは、ノーマルな構えから普段よりも手元とヘッドを低いポジションからボールに当てようと意識すればドローとなります。
フォローを高めに出す様にしても、軌道がインサイドからアウトサイドに抜けやすくなります。
ボールをたくさん曲げるには、手の中でグリップを回すなど、セットアップから通常ショットとは変化を持たせますが、ドローではそれほど変えません。
セットアップでドローの準備を行うとするなら、右足を踵方向へ引いた足元だけクローズにしてもドローを打ちやすくなります。
そして、ちょっとだけでもインサイドからヘッドを入れるためには、いきなりフルショットでは難しいものです。
そのため、もっと簡単な動きでヘッドをインサイドからボールにアタックする感じをつかむと効率よく習得できます。
サンド・ウエッジで15yキャリーさせるSW15yCでドローを打つ練習や、1回のスイングを20秒以上かけるゆっくりシャドースイングがおすすめです。
そして、ヘッドがインサイドから入る感じになったら、ドライバーを手にしていきなり目一杯振ってみます。
ドライバーでフルショットするのは、出来栄えのチェックと考えましょう。
ドローは飛ぶと、なんとなく聞き覚えている方も多いと思います。
ドローは確かに飛ぶ球筋です。
その理由としては今回見てきている体をしならせやすいことも含めて、
次の3つが主なものとなります。
(1)体をしならせやすい
(2)バックスピンが少ない
(3)ボールがつかまりやすい
ドライバーでボールを飛ばしたいなら、ほとんどの方にとってバックスピンを減らすことが重要な課題となっています。
ボールが右に曲がるスライスでは、軌道に対してフェースが開いてロフトが大きくなるためバックスピンも多くなります。
そのためにも、フェースが開かないでボールが捕まることはバックスピンを減らすことに貢献してくれます。
ここで、ボールが飛ぶための飛び方を見てみましょう。
SRIスポーツ(株)の山口哲男氏のシミュレーションでは、ヘッドスピードが40m/sで飛距離が最大となるボールの飛び方の特性は次の数字となっています。
打ち出し角度25度、バックスピン1500rpm。
rpmとは一分間に何回転するかの数字で、普通は面倒なので1500回転などと言っています。
空気の湿度やフェアウェーの状況に影響されますが、思ったより高打ち出し低バックスピンです。
実際、Golf Todayの資料によると、女子ツアー選手の平均データでは、ヘッドスピード43km/h打ち出し角度14度でバックスピン2500回転で飛距離250yです。
平均で比べると、一般男性のハードヒッターでは45m/s、12度、4000回転、230yです。
女子ツアー選手の方が一般男性のハードヒッターよりもヘッドスピードが遅いのに、打ち出し角度もバックスピンも理想に近くて20y以上飛ばしています。
となると、一般プレーヤーも高打ち出し低スピンを狙えばボールは飛ぶことになります。
そして、ボールヒットでフェースが開くと、ロフトが大きくなってバックスピンが増えます。
軌道に対してフェースが開いてヒットすると、右に曲がるスライスとなります。
軌道に対してフェースが閉じていれば、左に曲がるフックです。
あまりにもフック回転がかかると余計に飛ばなくなりますが、少しのフック回転であるドローならロフトが小さくバックスピンは少なくなります。
ただし、単にロフトが小さくなるだけでは打ち出し角度が低くなるので、飛びにはつながりにくくなります。
となると、飛びのためには、打ち出し角度を高くすることをプラスする必要があります。
高打ち出しのためにはティーアップを高くして、上昇軌道でヒットさせます。
ところが、単にティーアップを高くしただけでは重力のために減速する要素になるので、当たり負けで飛びにくくなります。
そのため、ティーを高くしたなら、ボールヒットに向かってヘッドを加速させる動きをプラスします。
それが、平均6kgもある重い頭を、振り出し後方へ押し込む動きです。
遠心力に対応するイメージでダウンスイングの手元が胸の高さの下ぐらいから、頭を振り出し後方へ積極的に押し込めば良いです。
ところで、インサイドからクラブを入れることを行なうためにはコツがあります。
そして、安全に安定してインサイドからクラブを入れる要は、ダウンスイングの早い段階で手元を下に落とすことです。
そのためにはトップに向かって腕を上にあげる力を、できるだけ入れないようにします。
筋肉は力を入れると、その後0.4秒ぐらいはゼロにできません。
バックスイングで腕を上にあげようとするほど、ダウンスイングでは手元は下に落ちにくくなります。
手元を落としやすくするためには、バックスイングでは下半身の動きでターンしたヘッドの勢いでトップまであがるようにしましょう。
手首を親指側に折るコックは入れるとしても、右肘の形は脚を使い切るまでは変えないようにします。
そうすると、スタンスの幅が腰の幅程度だと、脚を使い切ると手元は腰の高さ辺りです。
スタンスの幅を広げるほど股関節が深く入るので脚はより大きく動くことができ、脚を使い切ったときの手元は胸の高さぐらいまであがります。
この様にできるだけ脚の動きを使ってヘッドを動かしてあげれば、腕でクラブを上に持ちあげる必要はなく、その分腕は下に落ちやすくなります。
ところで、インサイドからボールにアタックしようとすると、余計な動きを行ってしまうこともあるので、その問題について見てみましょう。
一番悪い動きは、手元が浮くことです。
そして、ヘッドだけをインサイドから入れようとすると、最悪の状態となります。
インパクト面に対して、手元が上でヘッドが下になることをヘッドが垂れると言います。
そして、ヘッドが垂れた形のときには、フェースを開く動きを行っています。
そうなると、ボールヒットに向かってフェースを閉じなければなりませんが、ヘッドが垂れたときの開きはかなり大きいため閉じる動作も激しくなります。
そうなると、閉じすぎや不足も発生し、結局ボールを打ってみるまでわからないショットになります。
コースで一番厄介なのは、狙った方向とは反対方向に曲がる逆球です。
基本的にはコースでは真っ直ぐに打とうとするよりも、左右どちらかに多かれ少なかれ曲げるほうが簡単で安全です。
例えば、ハザードの反対側に曲げるなどです。
ところが、このときにハザード側に曲がってしまう逆球では最悪で、まさにハザードに捕まってしまいます。
何れにしても、ダウンスイングの早い段階で手元を下に落とせるほどヘッドは垂れにくく、手元もヘッドも同じサイドからボールへアタックできます。
そして、インサイドから安全にドローを狙うことができます。
では、また。
