こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は「グリップは握ると緊張する」というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
グリップをきつく握りしめていませんか。
それでは体がこわばって、ゴルフを気持ちよくプレーすることはできません。
なぜなら、手は握ると全身が緊張してしまうからです。
逆に。。。
(続きはビデオにて)
逆に、手はパーにすると末梢血管が開いて緊張が解けてきます。
人前で話をしなければならない、まさに結婚式の挨拶などのときに行うと良い頓服があります。
緊張しないためには手の平に人という字を10回書いてそれを飲み込むようにすると良いなどと言われます。
まさに、手の平に人という字を10回も書いていたら、まあまあの時間手の平を開いたままにすることになります。
このおまじないは幻想とも思えますが、実はヒトの体の仕組みによるちゃんとした生理効果があります。
それは、後でお話しするとして、ゴルフではまずはグリップを力で握らないようにしたいものです。
そこで、グリップを支える力加減について見てみましょう。
グリップは一般的には手の中から小鳥が逃げないギリギリの力加減とも言われています。
10段階で言うならまさしく1ぐらいのというか、1以下です。
となると、まさにセットアップしてバックスイングを開始しようとしたときのグリップの強さは、クラブをやっとで動かせるぐらいの力となります。
グリップを作るときから、すでに力を入れないように作らなければなりません。
また、左手のグリップは小指と薬指でギュッと握る人もいます。
これは親指側に力を入れると肩まで力が入って、動きがぎこちなくなるためにそうしているようです。
しかし、これも本来のグリップの力加減ではありません。
そもそもグリップの形を作るときに、指でギュッと握って形を作っていませんか。
力で作ったグリップの形はスイング中に崩れてしまいます。
また、下を向いてグリップを作る方がほとんどですが、これも手に余計な力を入れてしまう原因となっています。
手元は真ん中が自然だと思い込んでしまい、手元を体の真ん中に持ってきて下を向いてグリップを作ってみましょう。
左手首にはどんな力がかかりますか。
そうです、左手首には左手甲側へ折る力が入ります。
そもそも、グリップを持つ左右の手には前後差があります。
そして、両手の前後差を極端に大きくしてクラブを持ってみると、本来あるべき姿がわかります。
両手の前後差がある状態で手元を体の真ん中に持ってこようとしたら、まあまあ左手首などに力を入れることになります。
まっすぐに立って両手の前後差を付けてグリップを持ってみましょう。
そうするとどうなりますか。
シャフトがだいたい45度ぐらい右斜め前に出た形が、一番力がいらない形だと理解できます。
それならば、セットアップのときも、シャフトは斜め前に伸びていた方が手に余計な力がかかりません。
ただし、左手の人差し指と親指でできるVの字の間に隙間があると、トップでグリップは100%ずれます。
まずは、グリップの形を作るときに、左手親指のポジションを決めます。
そこに対して左手人差し指を寄せて行くように、左前腕を右に捻ることでVの字を密着させます。
そうすれば、手首から先には力が入りません。
そして、手とグリップが収まりの良いポジションが見つかったら、その形を維持するように指で隙間を埋めます。
あたかも、石の間に砂が入って行くように指で隙間を埋める感じです。
絶対に力ではなく、あくまでも隙間に指が入り込むようにそれぞれの指が収まるべきところに収めます。
こうやってグリップの形を作れば、まさに小鳥が手の中から逃げて行かないギリギリの力加減できっちりグリップの形を決めることができます。
ヒトの反応は面白いもので、いろいろなことに勝手に反応します。
勝手にと言ったのは意識を司る大脳以外の部分が反応して、いろいろな作用を起こしているからです。
約600万年前にチンパンジーから枝分かれし、約20万年前に私達の祖先が誕生しました。
そして、ここ1万年前からそれまでの狩猟生活から農耕牧畜生活が始まりました。
遺伝的要素は1万年ぐらいでは変化しないとも言われていますので、私達のベースは狩猟生活のときからほとんど変化していません。
そして、狩に行くとヒトは狩に対応できるために体の状態が変化します。
狩はまさにストレスを受ける状況です。
そこで、ヒトはストレスを受けるとコルチゾールとかアドレナリン、ノルアドレナリンなどさまざまな物質を出して対応します。
例えばアドレナリンだけでもすごい作用を示します。
アドレナリン分泌により、闘争か逃走かの判断が必要な状況において
そのどちらを行うとしても高いパフォーマンスを発揮できる体に変身します。
アドレナリンは別名生き残りホルモンとも呼ばれています。
高峰譲吉が1901年に牛の副腎から採取して、世界で初めて結晶化に成功したことでも有名です。
そして、アドレナリンはヒトが怒りや緊張状態に置かれると腎臓の近くにある副腎皮質に包まれた副腎髄質という部分から放出されます。
そして、ホルモンとして脳以外の全身に影響を与えます。
アドレナリンでは心臓を大きく動かし心拍数も上昇しすることで、全身への血流量がアップします。
さらに、気管支も拡張させることで、酸素をたくさん取り入れやすくします。
そして、血管は収縮して血圧を上昇させて運動機能を向上させ、止血剤として使われるぐらい怪我による出血も低減してくれます。
さらに血糖値を上昇させて筋肉へのエネルギー補給に備えます。
そして、瞳孔も開くことで物が明るく見えるようになります。
まさに、ヒトを戦闘態勢に持って行ってくれるのがアドレナリンです。
しかし、心拍数や呼吸数が上昇すると動きのリズムが速くなります。
そして、リズムが速いとトップが浅くなり、トラブルの要因となります。
アドレナリン放出で収縮した血管を逆に拡張させる方向へ体を動かすことで、アドレナリン放出に歯止めをかけることができます。
OBとか池ぽちゃのストレスでアドレナリンが放出されたときは、手を思いっきりパーにするお話を以前させていただきました。
手をしっかり大きくパーにすると手の末梢血管を拡張させることができます。
そうすればアドレナリン放出に歯止めをかけることができ、速くなったリズムを元に戻す方向になります。
トラブルに遭遇したら手を思いっきりパーにすることを思い出して実行しましょう。
ただし、やろうとしても10回ぐらいラウンドしないとなかなか実行できないようですが。
では、また。
